ダンサーになるには【高校生編】

ダンサーを目指したいけど高校卒業後の進路はどうしたらいいだろう・・・

そんなあなたに、今回は
1 専門学校
2 宝塚音楽学校
3 短大・大学
の3つの進路について紹介していきたいと思います。

①専門学校に通うという選択肢について

専門学校には、医療系、美容、ペット、公務員試験特化型に至るまでたくさんの種類がありますが、ダンスの専門学校もあります。
・ダンスの専門学校に通ってダンス一本でやっていく
・他の専門分野の専門学校に通いながら、別でダンススクールに入りダンスの技術を高めていく

という2パターンが考えられます。

ダンスの専門学校では、音楽・エンタメ業界でのデビュー・就職を目指すための様々なコースが用意されています。ダンスだけでなく、舞台の裏方に関わるプロデューサーやマネジメント、デジタル技術を駆使するものや、海外留学を通じて海外のトップアーティストから最先端のスキルや知識を学べるものまで多岐にわたります。

ダンサーのプログラムでは、ダンス界で著名な人々からレッスンを受けたり、そのイベントに携わったりなど在学中からプロの現場で経験を積めることが多いでしょう。また、卒業生の実績も豊富なので、ダンサー、テーマパークダンサー、ミュージカルダンサー、バックダンサー、振付師、球団チアなどの先輩も多く輩出しています。学内でオーディションも開催されているので、デビューへの道は近く、絶好の機会を得られる環境になっています。

他にも、
・ヴォーカリスト・ミュージシャン

・作曲・プロデューサー

・音楽ビジネス・芸能マネージャー

・コンサートスタッフ・照明

・俳優・声優

このような分野の中から複数を選び、ダブルメジャー(二つの専門分野を掛け持ちすること)という選択肢もあります。
自分の得意分野・強み・スキル・好きなことを掛け算して自分に適したメジャーを見つけましょう!

宝塚音楽学校という選択肢について

意外に知られていませんが、宝塚音楽学校の受験資格は、中学校卒業程度(14歳)〜高校卒業程度(18歳)まであり、その間は高校に所属しながらも何度でもチャレンジすることが可能です。
実際に3回チャレンジしてやっと入学できたという人もたくさんいます。
試験では、面接、歌唱、舞踊の項目があり、簡単に突破できるものではありません。
ですが、宝塚音楽学校では人としての品格やマナーも重視しており、そこで学べることはその先の人生の大きな糧となることは間違いありません。
レベルの高い印象が強い宝塚音楽学校ですが、少しでも興味があるのなら、「どうせ無理」と決めつけずに挑戦してみてはいかがでしょうか。

短大・大学に通いながらダンススクールに通うという選択肢について

ダンサーを目指すにも、ダンサー一本ではなく、別の仕事と両立して働きたいという方もたくさんいると思います。
そんな方は、ダンスとは違う領域の専門学校や短大、4年制大学に進みながらダンススクールに通うことをおすすめします。

短大や4年制大学でダンスを学ぶとなると、一般的な”ダンス”とはまた違い、舞台作品や芸術の分野の舞踊を学ぶことが多いでしょう。

大学のいいところは、規模が大きいのでそれだけいろいろな分野を学びながらダンスが好きというところは共通している知り合いがたくさんできるところです。進路選択の幅を狭めるのは少し不安だという人は、舞踊系とはまた別の学部に通い、サークルにも所属することでダンス繋がりの仲間も増やすことが可能です。有名どころでいうと、
私立大学なら
・日本体育大学
・日本女子体育大学
・桜美林大学
・洗足学園音楽大学
・玉川大学
・日本大学
・尚美学園大学
・日本女子大学
・明治大学
・立教大学

が、舞踊も学べて舞踊系の部活が強いところとして挙げられます。

私立大学に進むメリットは、
・OB/OGが多いため就活で有利
・人数の規模が多いのでやりたいことがたくさん見つかりやすい

デメリットは、
・卒業に4年かかる(社会に出るのは最低でも22歳から)
・学費が高い(授業料だけでなく、施設費や学校の維持にかかる金額が高い)

というところが挙げられます。

国公立大学なら
・お茶の水女子大学 文教育学部 芸術・表現行動学科 舞踊教育学 (国立大学/東京都)
・新潟大学 人文学部人文学科 メディア・表現文化学 (国立大学/新潟県)
・大阪大学 文学部 芸術文化学 音楽学・演劇学専修(国立大学/大阪府)
・信州大学 人文学部 哲学・芸術論 芸術コミュニケーション分野(国立大学/長野県)
・静岡文化芸術大学 文化政策学部 芸術文化学科  (公立大学/静岡県) 
・群馬大学 (国立大学/群馬県)情報学部 人文情報プログラム

の六つしか今のところ舞台関係を大学で学べるというところはありません。

国公立大学に進むメリットは、
・学費が安い
・ネームバリューがある

デメリットは、
・卒業に4年かかる(社会に出るのは最低でも22歳から)
・入試科目が多いので難易度が高い

というものが挙げられますね。

以上、ダンサーを目指すための高校卒業後の進路について紹介いたしました!
どの道でも正解は存在しないので、自分の将来設計から逆算して進路を決められるように考えてみましょう。