振付師は、プロダンサーの振り付けの作成や演技指導などを行う職業です。
そこで、今回は振付師ついて調査していこうと思います。

振付師になるには?

振付師になるには?

出典:PIXTA

振付師は、プロダンサーの振り付けの作成や演技指導などを行う職業です。
ダンサーの仕事は振付師なしでは成立せず、有能な振付師は高い需要のもとで仕事ができるでしょう。
そんな振付師になるには、まず振付師がどんな仕事なのかを理解し、必要なスキルや就職ルートを明確にするのがポイントです。
振付師になるための道筋が分かれば、それに合わせてこれからの進路を計画できるでしょう。
こちらでは「振付師になるにはどうすればいいの?」という疑問への回答と、具体的な就職ルートについて解説します。

振付師とはどんな職業

振付師は、ダンサーにダンスの振り付け指導やオリジナルの振り付けを考案するのが仕事です。
プロのダンサーでも自分でダンスを考案できる人ばかりではないため、専門家である振付師に依頼して曲やテーマに合った振り付けを作ってもらうケースは珍しくありません。
ダンサーがいる限り振付師の需要もなくならないため、将来性のある職業だと言えるでしょう。
振付師は別名で「コレオグラファー」と呼ばれることもありますが、明確な分類がされていないことも多く、同じ領域の仕事をすることが一般的です。

振付師の仕事には、JPOPやストリートのようないわゆるフレキシブルなダンスだけでなく、歌舞伎舞踊や日本舞踊といった伝統のある芸術系ダンスの振り付けも含まれます。
そのほかバレエやクラシック系ダンスの振り付けなども仕事になり、幅広い範囲で活躍が目指せるでしょう。

振付師としての実績を重ねていけば、CM、映画、MV(ミュージックビデオ)、コンサートなどのダンスも担当できるようになります。
自分名義のダンスが世間に広まる可能性がある点は、振付師のやりがいになるでしょう。

振付師になるには?

振付師になるには、いくつかの方法・ルートがあります。
自分に向いているルートを把握することで、スムーズに振付師になれるでしょう。
以下を参考に、振付師になるための基本を確認してみてください。

特別な資格や学歴は必要ない

振付師になるには、基本的に特別な資格の取得や学歴は必要ありません。
極端に言えばオリジナリティのある振り付けを作れる才能や自分を認めてくれるダンサーがいれば、振付師として仕事ができます。

一方で、ダンスの知識・技術、振り付けに関するアイデアなどは専門的で高度なレベルが求められます。
資格や学歴で能力を証明するのが難しい分、実力で振付師の仕事を獲得しなければならないでしょう。
振付師としての実力を客観的に証明できるポートフォリオの作成や、動画配信サイトなどへの投稿など、あらゆる方法で自己アピールを行うのがポイントです。

専門学校への進学が考えられる

近年はダンス系の専門学校に「振付師」や「コレオグラファー」の専攻コースが設立されるケースもあるため、専門学校への進学も考えられます。
振付師として働くために必要な知識や、実際に振り付けを作る実習などを通して、卒業後の就職を目指します。

ダンスの専門学校には練習スタジオや音響環境など、充実した設備が整っています。
そのため振付師の練習もしやすく、周囲にダンサーを目指す人も多いため自分の振り付けを評価してもらうことが可能です。
振付師の専攻コースを卒業したという実績は、就職や振り付けの指導時に役立ちます。
最初から振付師を目指すつもりなら、専攻コースのある専門学校への進学を検討してみましょう。

ダンサーから振付師になることも可能

まずダンサーになって活躍してから振付師を目指す方法も、ひとつのルートになります。
ダンサーとしてスキルを磨くことは、振付師に必要な能力の発展にもつながります。
実際にダンサーとして踊れる方が、振り付けの指導もスムーズに行えるので、優秀な振付師として認められるきっかけになるでしょう。
「ダンス技術を磨いてプロダンサーになる→振付師としてキャリアアップする」という流れも、振付師を目指す際には検討されます。

ダンサーを目指す場合にも、考えられるのは専門学校への進学です。
ダンス専門学校へ進学して専門スキルをプロの講師たちから学べれば、将来的にダンスを仕事にすることも難しくはありません。
今はダンスが学校教育に導入されるほど身近なものになっているので、ダンスを学びたいと考える人は多いです。
健康ブームによってダンスを運動のひとつとして捉える動きも進んでいるため、ダンス指導が行える人材はパフォーマンスダンサーだけでなく、トレーナーやインストラクターとしての道も考えられるでしょう。
もちろんダンストレーナーやダンスインストラクターを経由したのちに、振付師への転職を考えることも可能です。

まとめ

振付師になるには、ダンス専門学校で専攻コースを卒業したり、ダンサーからのキャリアアップで転職したりといった、さまざまな方法が考えられます。
いずれにしても将来的に振付師になりたいのなら、ダンサーとしての技術を高めつつオリジナリティのある振り付けを考案する力を身につけていきましょう。
振付師の仕事は、現代のダンスブームに合わせて今後も必要になると予想できます。
この機会に振付師になるための将来プランを考えて、プロとして働くための準備をしてみてはいかがでしょうか。